東京カテドラル聖マリア大聖堂のパイプオルガンの音色がすごい

建築好きのマツコが敬愛する、偉大なる建築家・丹下健三さんが設計した名建築の一つ、文京区関口にある教会「東京カテドラル 聖マリア大聖堂」を徘徊しました。
東京カテドラル聖マリア大聖堂がどんな教会なのか行ってみました。
もくじ
東京カテドラル聖マリア大聖堂
この東京カテドラル聖マリア大聖堂は丹下健三氏の作品で、カテドラルとは、司教区教会という意味だそうです。カトリック教会の東京司教区を管轄する大教会なので、ふだんは偉い大司教様が正面の司教席で祈りと説教をする尊い空間なのです。1964年に献堂されたとは思えないくらい斬新な外観、荘厳にして神秘的それでいて、他に例をみない存在感、やはり世界に誇る丹下健三氏の作品だなと思いました。
この教会は、単純にいえばコンクリートの板で三角屋根を作って地面に置いたような形をしています。しかし屋根は両翼に突き出すように高くそびえ、教会の前方には横長の空間が作られているなど、単純に見えてとても複雑な構造になっています。
外装がステンレス張りなのでキラキラし過ぎの感はしますが聖堂に入るとその価値が分かりますし、息を呑むほどです。
祭壇と十字架、マリア祭壇、聖フランシスコ・ザビエルの胸像やピエタ像などがあり、神聖さが伝わってきます。大理石が敷き詰められた床には、説教と祈りに使われる教会特有の長いすが並べられ、オルガンは聖堂の後方に設置されています。
この大聖堂の落成が1964年と聞き、50年以上も経っているとは思えない素晴らしさに感心します。
画像出典:Wikipedia
東京カテドラル聖マリア大聖堂に2004年新しく設置されたオルガン
マショーニ・オルガン Op.1165というオルガンで、音色はクリアで濁りがなく、とても美しく響きます。歴史的なオルガン建造の伝統を反映しながら、典礼のみならず、演奏会にも使用できることを考慮に入れたオルガンです。
このオルガンは信者席の後方のバルコニーに設置されました。なぜ信者席の後方に設置されたのかというと、コンサートホールとは違い、本来の宗教的かつ霊的な音楽を奏でることが可能になるからだそうです。
東京カテドラル聖マリア大聖堂の荘厳な音色のパイプオルガン
毎月第二金曜日19:00から開催されるオルガンメディテーションに参加しました。国内有数の巨大なパイプオルガンの演奏は荘厳でした。
教会に設置されている楽器は、この教会の響きに合わせて設計されたという、イタリア製の大型パイプオルガンで、フランス系を想わせる柔らかい音色です。
パイプオルガンという楽器は、荘厳な宇宙の広がり(=神の存在)を想わせる音色のため、原初的にはもっぱら祭祀用で庶民向けに教会で演奏するのは禁止されていたとの事です。
パイプオルガンは、教会で祈りを深めるための楽器ですので、残響のたっぷりと乗った石造りの聖堂で聞かないと、本来の美しさは味わえないに違いないと思っていました。
長い残響のたっぷりとした音響の洪水は、素晴らしくも夢のような、忘れられない体験でした。
期待していたとおり、本物のパイプオルガンの音に酔いしれました。信じられないほど響きが長くて音色が柔らかく、それに自然な低音の厚みが音楽の説得力を増してコンサートホールで聞くものとは全く別物で感動しました。
ヨーロッパの有名な教会堂と比べても遜色ないのではないでしょうか。
キリスト教の信者ではないのに、後方から響くパイプオルガンの美しい音色に酔いしれて、何だか有難い気持ちになってきました。
東京カテドラル聖マリア大聖堂へのアクセスとミサ時間
【所在地】
〒112-0014 東京都文京区関口三丁目16番15号
開堂時間:9時~17時
主日のミサ:土18時~、日8時~、10時~、12時~
平日のミサ:月~土7時~、第一金10時~
韓国語のミサあり(日12時15分~)
【交通アクセス】
都営バス 白61系統 ホテル椿山荘東京前 下車徒歩1分
東京メトロ有楽町線 護国寺駅より徒歩10分、江戸川橋駅より徒歩15分
東京メトロ副都心線 雑司が谷駅
JR山手線 目白駅
都電荒川線 東池袋四丁目停留場、鬼子母神前停留場
東京カテドラル聖マリア大聖堂まとめ
